「今は、日本から世界に飛び出すチャンスだと思います。 本当に、何をしても、成功するのではないでしょうか。 日本も戦後六十年の「敗戦文化」みたいなものが身にしみているので、敗戦文化独特の強みが出てきているし、文化は重層化しているし・・・・・・。 『リトルボーイ』展を開催するにあたり実感したのは、日本は戦争に負けて復興したのではなく、戦争に負け続けているということです。 ただし、実際はアメリカに食いものにされている文化も悪くはないと言いますか・・・・・・今はアメリカもリベラルな都市に行くと同時多発テロやイラク戦争の影響で、「勝ち」だけではない雰囲気がかっこいいとされているわけです。 そういうところに負け組みの長たる日本人が行くと、
「負け組み文化はこう組織化するのがきれいなんだよ」
とか教えることができたりするかもしれません。 このことは、日本の文化をそのまま持っていっても評価される時代がすでに来ているということだと思います。 そのために必要なものは何か?もちろんそれは、世界に持っていくというガッツです」
(芸術起業論・村上隆(著)

